私は、高校卒業後に故郷島根を離れ、東京を中心に福岡、広島、大阪、宮城に通算して30年以上住み、金融機関での仕事で全国を飛び回っておりました。全国を出張したり旅行をして思ったのは、主要駅の駅前風景がどこもかしこもほぼ同じことでした。大手金融機関やパチンコ店、大手コンビ二エンスストアチェーンなど、全国規模の大手企業に一等地が牛耳られ、かつて賑わったであろう商店街はひっそりとしている風景です。
私の故郷である島根も例外ではなく、市街地では地元のお店に元気がなく、ロードサイドを含め大手のチェーン店が大半を占める。そして、中山間地では人口減少が加速し、地元の小売店やスーパーなど生活のインフラとして必要な機能が撤退や廃業で失われていっております。
また一方で、安くて利便性の高い商品や美味しい食材、素晴らしい技術・職人技を持つ企業や個人事業主がたくさんありながら、うまく県内外に情報発信ができていなかったり、ブランディングがしっかりできておらず、もっと売れるであろうものがあまり売れていないなど、残念な状況もたくさん見てきました。
東京などの大都市では、市場規模は大きいものの競合も多く、それはそれで生き残りが大変なのですが、逆に商売をうまく成功させるために様々な人材がいて、様々なアイデアを出し、結果的にうまくいって規模を拡大している企業もたくさんあります。これまでの仕事で培ってきた、そのような成功企業とのお付き合い等を通じて得たノウハウをうまく地方の企業・個人事業主にも生かし、地方を、そして島根県を元気にしたいとの思いから、地元にUターンをして経営コンサルティング会社を立ち上げました。
少しでも多くの企業・個人事業主の方に元気になっていただき、微力ながら地方を盛り上げることができればと考えております。
ミライズム合同会社
代表社員・中小企業診断士 渡部 剛史
